2008年9月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部・月惑星探査プログラムグループの方から電話があり、当社の防振サスの性能を東京大学工学部教授より伺い連絡を下さったのが最初でした。
それから数ヶ月間は何度もJAXAへ足をはこび、要求される内容の重さと責任を実感すると共に、当社の開発した防振サスは結果を出すことができる、という確信を持つことができました。
先行試作段階では、輸送中の振動を1.5G以下にすること。オーストラリアの大陸を車(ジープ)で運び、飛行機で日本まで輸送できること。それ以外の細かな指示はなく、すべて一任されていたので、ゼロからの仕様を考え、何度も振動データを計測し、設計変更を重ね、改良を繰り返してきました。
最終的にJAXAへ納められた製品は、多くの企業の協力によって完成したものであり、関係者の皆様に感謝する所存です。
当社の防振サスペンションは、開発から今年で10年目を迎えますが、JAXAの事業に貢献できたことは非常に嬉しいことと思っております。 |